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イヌイットはなぜ血液・血管の病気にならないのか?

DPAをはじめ、DHAやEPAという成分は、イヌイット(エスキモー)は人達はなぜ肉食なのに心疾患や脳血管疾患にならないのか?という謎を追及した結果、発見された成分です。


イヌイットが暮らす北極圏では気温が低すぎるため野菜を栽培することができず、必然的に食生活は狩猟により採った肉食が中心になります。イヌイット達の肉の摂取量は世界一ともいわれますが、同時にアザラシの脂肪を常飲していることもあって脂肪分の摂取量も非常に高いことで有名です。


具体的にはイヌイット達は総摂取エネルギーの35~40%が脂質といわれています。脂質の適正量が総摂取エネルギーのうちで25%といわれていることを考えると相当量の脂質を摂取していることがわかります。


寒い地域では脂質は非常に効率よくカロリーを摂取できるので重宝されるとはいえ、日本でこんな食生活をしていれば数年で動脈硬化になり、お陀仏です。


しかし、そんな状態にもかかわらず、イヌイット達には心臓や血管の病気はおろか、


要チェック 潰瘍性大腸炎
要チェック 気管支ぜんそく
要チェック 慢性関節リウマチ


といった現代人が苦しめられている病気になる人もいなかったんですね。


イヌイットほどではないにしろ肉をよく食べる欧米人たちにとってはこの結果は不思議でならず、なぜ自分たちは動脈硬化や脳血管障害で苦しんでいるのにイヌイット達は病気にならないのか?と1960~70年代にかけて本格的に調査が行われました。


その結果わかったことが、


・イヌイット達はアザラシの肉を主食としていること(クジラや魚は少し)
・アザラシの肉に含まれているn-3系脂肪酸が心臓・血管系の病気を防いでいるらしい


ということでした。


その後、n-3系脂肪酸(DHA・EPA・DPA)についての研究がすすめられてEPAは血液をサラサラにしたり、中性脂肪を下げる効果があること、DHAには脳の神経物質を活性化させる効果があること、そしてDPAにはEPAを超える健康効果があることがわかったというわけです。